Japanese | English
魯山人先生とは、幼い頃に親父と共に、旅行に連れて行って頂いた思い出などがあります。「素材の味を損なわない」という魯山人先生の教えは、鮨の神髄を表す言葉です。今回のイベントではコハダとマグロのヅケという、江戸前鮨を象徴する2品を召し上がって頂きます。素材本来の味を最大限にいかす、久兵衛の自信作をお楽しみください。
ー銀座久兵衛 代表取締役 今田洋輔
1935年(昭和10年)創業、80年目を迎える銀座の鮨店。高級鮨の代名詞として語られることが多いが、魯山人に示唆され磨き上げていった、素材をいかした伝統的な江戸前鮨は今なお絶大な支持を受けている。吉田茂、志賀直哉など、時代を代表する著名人に愛されたことでも知られ、特に魯山人は店のために自ら焼いた皿を提供するなど、格別に贔屓した。軍艦巻き発祥の店としても知られる。
1936年(昭和14年)、当初は虎ノ門で割烹旅館として開業。現在の紀尾井町へは、1945年(昭和20年)に移転した。常客の中には、政財界の他、湯川秀樹、川端康成、イサム・ノグチなど錚々たる文化人が名を連ねていた。その後、平成に入り料亭として改装され、今日に至るまで日本を代表する名亭として愛されている。魯山人とは、開業時、初代女将より魯山人宛に送った手紙により親交が始まったとされる。旅館の趣漂う風情ある店内には、魯山人による器の数々が飾られている。
本場フランス ニースにて28歳外国人最年少でミシュラン一つ星を獲得(10年連続維持)、2011年にはフランス政府より日本人シェフとして初めて、さらに最年少で「フランス芸術文化勲章」を授与されたオーナーシェフ松嶋啓介によるフランス料理店。土地が持つ歴史にはじまり、地方性、風土や気候など、街そのものをひと皿に表現するフレンチの神髄を再現。2009年(平成21年)より東京の流行発信地、原宿を舞台に、「ニースを時差なく感じられる素朴なラグジュアリー」をコンセプトに南仏料理を提供している。